「messy」にて書評「『女だから』『男だから』の呪いはただの『怪談話』じゃない――松田青子『おばちゃんたちのいるところ』」が掲載されました
「messy」にて書評「『女だから』『男だから』の呪いはただの『怪談話』じゃない――松田青子『おばちゃんたちのいるところ』」が掲載されました。
「男だから/女だから」の「呪い」に囚われた現代の人びとのもとに、『娘道成寺』の清姫や『番町皿屋敷』のお菊さん、『四谷怪談』のお岩さん、八百屋お七といった、情念深い女もののけたちを口寄せしてくれる連作短編集です。
怪談話のように消費されるだけだった「呪い」というものの存在を、この時代を生きる人びとが、すぐ隣にある現実としてみとめることができるようになった。その絶望は、必ずしも悪いものではないのかもしれません。
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